年下の彼とペディキュア

ペディキュアは真紅に決めている。

真っ白なシーツの上で一番美しく映えるから。

 

貴裕と抱き合いながら、シーツを蹴飛ばす真紅の爪を見る。

あるいは貴裕の背中越しに、綺麗に塗られた足の爪の真紅が目に入る。

 

綺麗、とひっそり自己満足するのだった。

 

「ひっそり自己満足」は女にとってなくてはならない。

そうして綺麗を積み上げ、自信を育て、いい女になってゆく。みんな。

 

貴裕は、私にペディキュアをするのが好きだ。

不器用な手つきで、そっと丁寧に塗ってくれる。

大きな手と太い指。

 

塗りにくそうで可哀そうになるくらいだけど、

貴裕は自分が塗る、と言ってきかないのだ。

 

「なんでいつも真っ赤だけなの。飽きたよ・・・俺が」

「最上の色なの、真紅が。私の肌に似合うし。ペディキュアは真紅、

食器は白、シーツも白、タオルも白、下着は黒、寝るときはなにもつけない・・・これが私の最上の贅沢なのよ」

「はいはい。燈子は美学の塊だったな。でもさ、たまには違うもんも

試してみろよ。世界変わるぜ」

「さんざん試して行きついたのがここなのよ?そうね・・・

貴裕と違う男をためそうかな」

「意地悪言ってると俺いなくなるぜ。マニキュア塗ってくれる男なんて俺くらいだぞ」

「好きで塗ってるくせに」

「言ったな・・・できた!」

「ありがと」頬にキス。

 

「あー乾くまで待てねえよ」

はやくベッドに入りたくてじたばたしている貴裕が心底愛しい。

親子ほど年が離れている。それがなに?
親子じゃないし。恋人だし。

 

背中から腕を回し、首筋にキスをする貴裕に応えながら

私は今、女の幸せの最中にいる。

 

 

 

あなたのお幸せをお祈りしています。

 

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